大阪のおっちゃんに学ぶこと
大阪にはユニークなおじさんがたくさんいる。
よくテレビで銃でうつマネをして「バンッ」ってやったら、「うっ!」とリアクションをしてくれる様子が映されてたりするけど、あんなのは全然氷山の一角。というか実際にはあんなリアクションやってくれる人は少ない。
通天閣っていう有名なタワーがあって、その周辺は新世界とまぁ怪しいネーミングのエリアがある。ここにはもっと個性的なおじさんがたくさん住んでいる。昼間っから飲んでいるおじさん、昼間っからワンカップを持ってフラフラしているおじさん、中でも目を引くのが露天商をやっているおじさん。
・公衆電話の受話器を引きちぎって売っているおじさん
・靴の片っぽだけ売っているおじさん
・ピカピカに磨いた10円玉を20円で売っているおじさん・・・。
この10円玉を磨いて20円で売る、という発想がすごく好きで、実際にフリマに出店してやってた。誰かこの洒落に10円分の付加価値を払ってくれないか。
着なくなったセーター、旅行先で買っちゃったけど使ったことないアクセサリー、もうやらないファイナルファンタジー、読み終わった本、に不自然に並ぶ10円玉。
立ち止まって話しかけてくれたお客様に「ピカピカに磨いた10円玉どうですか?」とオファーしてみるも、うん、そりゃまぁ買ってくれないよね。
でも、合計5人くらいの笑いをいただけたよ。
新世界のおじさんはちゃんと売れたんだろうか。売れたのならどうやって売ったんだろう・・・。
同じ話でも松本人志や千原ジュニアが話すと全然違って聞こえたりする。落語とかの方がわかりやすいか。要は面白い人が話すと面白い。若者がイェーイってピースサインをしても何も面白くないけど、90歳のおじいさんが5人くらいでイェーイって言ってたら、めちゃくちゃ面白いはず。
ぼくには大阪のおじちゃんが露天で売っているような面白さがなかったんだろう。
笑いの町、大阪。おじさん、さすがっす。