ニュー居酒屋

居酒屋にはどうしても行きたくなる。

おそらく、これだけコロナで自粛していたら、コロナ後はみんな居酒屋行きたくなりますよね。街は酔っ払いで溢れることになりそうです。これまでの我慢が爆発するわけなので、酔っ払いが起こす犯罪も増えそうです。コロナ後の犯罪対策って大事かもですね。

居酒屋ってどうして行きたくなるのでしょうか。はっきり言って値段は高いです。普通に飲食店で食べるより、明らかに高くて、美味しいモノをネットで買って家で食べたらかなり安上がりです。どうして、それでも居酒屋の経験価値は人々にもとめられるのでしょうか。

 

・料理やお酒の数が多い。

自宅でやろうと思うと、一皿分だけ買うとか、有名酒造の日本酒を1号分だけ買うというのがなかなか難しいです。適量分だけ、多少高くなるけど、食べられる、飲める、というのはメリットですね。

 

・誰かが作ってくれるし、片付けてくれる

自分でやるとテキトーな盛り付けになったり、作ってる間は飲み食いや会話に集中できなくなるので、やっぱり誰かが全部やってくれる、というのは大きいです。

 

・雰囲気

やっぱり雰囲気って大事です。落ち着いたお洒落な空間、大衆居酒屋的なガヤガヤ空間、それぞれの場所にいるっていうのは価値だと思います。

 

・その他プラスアルファな価値

スナックだったら、行きつけでそこに行けば会える飲み仲間とか、話を聞いてくれたり盛り上げてくれるママさん、そういうコミュニケーションが付加価値ですよね。こういう付加価値は今後大事と思います。

 

こうして並べると居酒屋って結構強いですね。ZOOM飲みが流行っていますが、やっぱり居酒屋には居酒屋の需要がありそうです。特に「プラスアルファな価値」についてはまだまだ開拓の余地がありそうです。

 

恵比寿横丁なら、多くの男女がナンパ目的で来ていたり(店側は禁止としているけど少なくとも男は何かあるかもという機体で来ています)、ジャズバーは高音質なスピーカーまたは生演奏でジャズを聞くっていうことが付加価値です。

 

居酒屋の付加価値って考えるとどうしてもコミュニケーション軸で考えてしまいがちなのは私だけでしょうか?上述のスナックや恵比寿横丁みたいに、どうしてもコミュニティビジネスか出会いマッチングビジネスに思考が寄っていきがちです。そういう系の居酒屋が増えてきたら今度は、強引な客が出てきたり、怖い思いをする女性が出てきたり、犯罪がおきる可能性もあると思います。そうなってくると次には、「安全性」が付加価値になってくるので、安全性を強化する仕組みを取り入れた居酒屋なんていいのではないでしょうか。

 

ここで個人的に推したいのは、何かをしたら罰金とか、何かをしないように入場制限をかける、とか性悪説的アプローチっていうんですかね、取締りを強化するやり方ではなくて、安全に飲み食いすればインセンティブっていう設計がいいなと思っています。

 

例えば、この居酒屋では、酔っ払って絡まずに安全に飲み食いすれば、この安全居酒屋キャンペーンに参画している居酒屋全店舗で使えるクーポン券プレゼントとかにすれば、安全性が高まるだけでなく、同じ取り組みをしている居酒屋内でリピーターを創出できます。絡まずに安全に飲み食いしていたかどうかは、お隣さんが手元のボタンとかで安全ボタンを押して判断する民主主義でどうでしょうか。「いや、このお姉さんも話したそうだったよ」的な苦しい言い訳は通用しなくできます。

 

しかし、このままだとちょっと辛い。せっかく飲んでいるのだし、人は名誉挽回というか再起のチャンスも与えてあげたい。安全じゃないよボタンを押されてしまった人には、名誉挽回謎かけチャレンジに挑戦させてあげてほしい。このチャレンジで「ビールとかけまして、私のお小遣いと解きます、その心は、泡のように消えていきます」みたいな微妙なやつだったら、チャレンジ失敗でそのままお帰りいただく。「この店の鳥の唐揚げとかけまして、真空跳び膝蹴りと解きます、その心は、きれいにモモがあがっています」みたいないい感じの謎かけだったら、10ポイント!みたいに、敗者復活的なノリがあってもいいなと思います。

 

そんなめんどくさい居酒屋行きたくないけど・・・。